大林組(1802)が10日発表した2014年4~12月期連結決算は、純利益が前年同期比75%増の242億円だった。建築と土木がともに好調で、完成工事総利益率(単体ベース)が改善。円安進行による為替差益も寄与した。年金制度の変更に伴う特別利益も計上したこともあり、4~12月の純利益は通期予想の230億円も上回った。
売上高は12%増の1兆2614億円、営業利益は69%増の276億円だった。建築と土木を合わせた完成工事総利益率は5.4%と前年同期から1.2ポイント改善。土木は東京外かく環状道路の工事が寄与し、官公庁からの受注高が52%増加した。
2015年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比5%増の1兆7000億円、営業利益は9%増の350億円、純利益は6%増の230億円を見込む。
年間配当は前期比横ばいの8円を予定している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕