和歌山県紀の川市で市立名手小5年、森田都史君(11)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された中村桜洲容疑者(22)の自宅から押収された刃物を詳しく鑑定したところ、微量の血液反応が検出され、森田君のDNA型と一致したことが11日、県警への取材で分かった。
当初の簡易鑑定では反応が出なかったため、岩出署捜査本部は、水で洗うなどして証拠隠滅を図った可能性もあるとみて、さらに微量の血液の付着でも判別が可能な詳しい鑑定を実施していた。
岩出署捜査本部は、中村容疑者が刃物を凶器として使用し、森田君を殺害したことを示す重要な証拠とみて、一緒に押収した刃物のカバーなどの鑑定も進める。
森田君は5日夕、自宅近くにある空き地で胸を刺されるなどして死亡。頭や両腕などに10カ所近い傷があった。〔共同〕