【シリコンバレー=藤田満美子】オンラインゲーム大手の米ジンガが12日発表した2014年10~12月期決算は、売上高が前年同期比9%増の1億9300万ドル(約229億円)、最終損益が4500万ドルの赤字(前年同期は2500万ドルの赤字)だった。研究開発費や販促費などのコスト増が響き赤字幅が大幅に拡大した。
実質1株利益は0.00ドル(前年同期は0.03ドルの赤字)。売上高が市場の事前予測に届かず、15年1~3月期も市場予測を大きく下回る業績見通しを発表した。米株式市場の時間外取引でジンガ株は一時10%超下落した。
広告収入は2.4倍の5800万ドルに増えたが、主力のオンラインゲームの売上高は11%減の1億3500万ドルだった。10~12月期の一日の平均利用者数は2500万人と前年同期から7%減少した。
同時にジンガは中国・北京にある拠点を閉鎖すると発表した。同拠点の従業員71人を削減する。中国市場で農園経営ゲーム「ファームビル」の中国語版を投入したが、期待通りに利用者数が伸びなかったためと説明している。