松本大学とJA松本ハイランド(松本市)などは12日、松本一本ねぎやりんごなど地元の食材を入れる「信州・まつもと鍋」が手軽に作れるセットを開発したと発表した。だし汁や野菜・肉が入るパックを鍋にあけて好みの野菜を加えるだけで食べられる。価格は1パック(2人分)1180円(税別)で、19日から地元スーパーで100パック限定で販売する。
松本大学の学生などが企画・開発した鍋料理を鶏肉卸しの本郷鶏肉(松本市)が商品化した。パックの中に長いも、ニンジン、鶏もも肉など基本の具材のほかに、地元料理の山賊焼きを入れた巾着なども盛り込んだ。りんごとポン酢を混ぜたつけだれも付属する。
アップルランド南松本店とデリシア庄内、桐両店(いずれも松本市)の計3店舗で販売する。JA松本ハイランドの直売所での販売や、市内の飲食店向けの販売も検討する。
松本大の白戸洋教授は「松本にはおいしい食材があるが生で食べたり、保存して食べたりすることが多く、加工して食べることが少ない」と指摘、「今後も松本の食材を加工するメニューや商品を開発したい」と話した。