【北京=共同】中国の春節(旧正月)を祝い、18日深夜から19日朝にかけて大量に使われた花火や爆竹による大気汚染で、国内基準で6段階のうち最悪の「深刻な汚染」(指数301以上)を記録したのは北京市など106都市に上った。国営通信新華社が伝えた。
約530都市で爆竹の使用制限などの措置が取られているというが、大幅な改善には結びついていない。
19日付の中国紙、法制晩報などによると、北京市では、18日夜に微小粒子状物質「PM2.5」の値が急上昇し、一部では一時的に1立方メートル当たり千マイクログラムを記録したという。日本ではPM2.5の環境基準値は1日平均濃度35マイクログラムとなっている。
北京市当局は市民に花火や爆竹の自粛を呼び掛け、19日早朝までに市内で回収された爆竹などの燃えかすは昨年より約11トン少ない30.2トンだった。