1977年に日航機が乗っ取られたダッカ事件で「超法規的措置」により釈放され、別の事件で米国で刑に服していた日本赤軍メンバー、城崎勉容疑者(67)=警視庁が国際手配=が強制送還され、20日にも日本に着くことが19日、公安当局への取材で分かった。警視庁は現住建造物等放火未遂容疑で逮捕する方針。
城崎容疑者の手配容疑は86年、日米両国の大使館に迫撃弾が撃ち込まれた「ジャカルタ事件」に絡み、時限発射装置があった大使館近くのホテルを燃やそうとした疑い。
公安当局によると、ホテルの一室から城崎容疑者の指紋が見つかり、証拠隠滅を図って火を付けた疑いがあるという。警視庁は92年、城崎容疑者を国際手配した。
警視庁によると、城崎容疑者は共産同赤軍派による連続金融機関強盗事件(M作戦)で服役したが、ダッカ事件の際に釈放され、日本赤軍に合流。96年に米当局に身柄を拘束され、禁錮30年の刑が確定した。今年1月16日に釈放され、入管施設に移された。