【バンコク=共同】タイ暫定議会は19日、営利目的の代理出産などを禁じる法案を賛成多数で可決した。今後、内閣と国王の承認を経て成立する見通し。
タイでは代理出産ビジネスが盛んで、日本人男性が代理出産で産ませた乳幼児13人がタイ国内で保護されたことなどを受けて、法規制の動きが進んでいた。
議会関係者によると、法案はタイ人夫婦か3年以上婚姻関係にある一方がタイ人のカップルでなければ、代理出産の依頼はできないと規定。25歳以上で出産経験があることなど代理母の条件も細かく定め、罰則の最高は禁錮10年と罰金20万バーツ(約73万円)。
タイでは従来、医師の監督規制機関「医療評議会」が営利目的の代理出産に関わる医療行為を禁じるなど医師向け規則を定めていただけで罰則はなく、野放し状態だった。