1977年に日航機が乗っ取られたダッカ事件で「超法規的措置」により釈放され、別の事件で米国で刑に服していた日本赤軍メンバー、城崎勉容疑者(67)=警視庁が国際手配=が20日午後、強制送還され帰国した。同庁公安部が同日、成田空港で現住建造物等放火未遂などの容疑で逮捕した。
逮捕容疑は86年、日米両国の大使館に迫撃弾が撃ち込まれた「ジャカルタ事件」に絡み、時限発射装置があった大使館近くのホテルを燃やそうとした疑い。
公安部によると、城崎容疑者は共産同赤軍派による連続金融機関強盗事件(M作戦)で服役したが、ダッカ事件の際に釈放され、日本赤軍に合流。96年に米当局に身柄を拘束され、禁錮30年の刑が確定した。今年1月16日に釈放され、移民・税関捜査局の施設に収容されていた。