【NQNニューヨーク=横内理恵】26日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が3日ぶりに小反落し、終値は前日比10ドル15セント(0.1%)安の1万8214ドル42セントだった。原油先物相場が大幅安となり、石油株などが売られた。前日まで連日で過去最高値を更新しており、ひとまず目先の利益を確定する目的の売りも出た。
原油安を受け、エクソンモービルやシェブロンなどの石油株が売られた。業績が資源関連の設備投資動向の影響を受ける建機のキャタピラーなども下げた。
一方、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、同20.753ポイント(0.4%)高の4987.890と2000年3月10日以来、ほぼ15年ぶりの高値で終えた。アップルやグーグルなど大型ハイテク株が上げ、指数を押し上げた。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)では、「エネルギー」や「公益事業」など6業種が下落、「情報技術(IT)」など4業種が上げた。
クラウド関連事業への支出増や為替相場の売上高への影響が従来予想よりも大きくなるとの見通しを公表したIBMが安い。店舗を活用した不動産投資信託(REIT)を組成すると発表した総合小売りのシアーズ・ホールディングスも大幅に下落した。
3月9日にイベントを開くと明らかにしたアップルが高い。腕時計型端末の詳細を明らかにするとの期待につながった。四半期決算が増収増益だった百貨店のコールズも買われた。