【ニューヨーク=河内真帆】米書店チェーンのバーンズ・アンド・ノーブルは26日、大学構内での書籍販売店事業を分社化すると発表した。分社化により、成長が見込める教育サービス分野で柔軟な事業戦略をたてられるようにする。
分離で誕生する新会社は「バーンズ・アンド・ノーブル・エデュケーション」。全米42州の大学構内714カ所(2014年11月現在)で店舗を運営するほか、オンラインで電子版の教科書を販売する。分離は今年8月までの完了を見込む。
エデュケーションの14年5~10月の6カ月間の売上高は9億7700万ドル(約1160億円)で前年同期比1%増。一方、小売り事業の同期間の売上高は18億4200万ドルで同4%減、ヌック事業は1億3300万ドルで49%減と低迷しており、エデュケーションが唯一の成長分野となっている。