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ニコン、医療分野に参入 英社を480億円で買収

作者:佚名  来源:nikkei.com   更新:2015-2-28 9:21:38  点击:  切换到繁體中文

 

ニコンは27日、医療機器事業に本格参入すると発表した。眼科向けカメラで世界最大手の英国企業、オプトスを2億6千万ポンド(約480億円)で買収する。オプトスが持つカメラ技術や販路を生かし、2016年度に医療機器事業で1300億円の売り上げを目指す。ソニーやコニカミノルタなど日本の電機・精密機器メーカーで、成長する医療機器分野を新たな収益源にしようという動きが広がってきた。


オプトスは目の瞳孔から光を入れて、網膜の表面を撮影する「眼底カメラ」の世界最大手で、シェア3割強を握る。ロンドン証券取引所に上場しており、14年9月期の売上高は1億7千万ドル(約202億円)、営業利益は1600万ドル。ニコンは6月までに完全子会社化する。


眼底カメラは白内障や緑内障などの目の病気の発見や検査に役立つ。このほか血管の状態の観察も可能で目の病気以外も見つけられる。ニコンは眼底カメラの世界市場が19年に14年比2割増の5億3千万ドルに成長するとみており、成長力があると判断した。


現在、ニコンの売り上げの7割を占めるデジタルカメラは、スマートフォン普及の影響で市場縮小が続く見通し。もう一つの主力事業である半導体露光装置も蘭ASMLなどに比べ、販売が振るわない。新たな収益源の確保が急務となっており、13年には理化学研究所発のベンチャーで、再生医療製品の開発を手掛けるヘリオス(東京・港)に出資した。今回のオプトス買収で、ヘルスケア事業を強化する。


世界の医療機器市場は高齢化の進展や新興国での需要増などで拡大している。英調査会社エスピコムによると、18年の市場規模は14年比3割増の4545億ドルに拡大する見通し。保有技術を応用しやすいため、電機や精密機器メーカーでは強化・参入する動きが広がっている。ソニーは出資したオリンパスと共同で新型内視鏡を開発中。東芝はM&A(合併・買収)などで、医療機器事業を新たな収益の柱にする方針を打ち出している。



 

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