操縦席に座って操作すれば気分は機長――。スターフライヤー(SFJ)はマイル会員らを対象に、操縦士の訓練で実際に使われている「フルフライトシミュレーター」を体験できるツアーを発売した。一般客が普段立ち入れないエリアを活用することで熱心なファンを囲い込む。航空会社によるこうした取り組みは全国でも珍しいという。
シミュレーターはエアバスA320の操縦席部分を再現した装置で、北九州空港島内の同社施設内にある。操作に応じて窓の外の景色が変わるなど模擬操縦ができる。
ツアーはシミュレーター体験に羽田―北九州便の往復と同島内での宿泊を組み合わせた。料金は6万3680~7万2580円で、搭乗日などで変動する。1人20分程度、離着陸時などのシミュレーター操作を体験できる。
3月14日発と同16日発の2コースで、最大各6人を募集。14日発のコースは既に完売したが、キャンセルが出る可能性もある。同社は今回の応募状況を踏まえて有料の体験ツアーの定期化を検討していく。