鳥取市が人口減少対策として実施している婚活サポート事業で、男性の参加者を公務員に限定したイベントを3月中旬に企画したが、批判が相次いだため中止したことが分かった。
市によると、女性の応募が殺到し実施を決めていたが、「税金を使って公務員限定の婚活イベントをするのはいかがなものか」との批判の電話が15件以上寄せられた。
企画していたイベントは有料制で、男性のみが「公務員限定」。当初は男女各20人を予定していたが、女性から過去最多の79人の応募があり、定員を各30人に増やした。男性は県職員や教職員、警察官や消防士などから応募があり、市職員も数人いたという。
同市企画調整課の担当者は「今後は行政の補助があるイベントは、職種の取り扱いなどについて慎重に考えたい」と話している。
市は昨年11月、民間イベント会社などと共同運営する「すごい!鳥取市婚活サポートセンター」を開設。会員登録すればイベントの告知が届くほか、会員限定イベントにも参加できる。市は2014年度、運営費の9割以上に当たる500万円を補助している。〔共同〕