環境省は10日、生物多様性を科学的に評価する政府間組織のアジア・オセアニア地域の事務局を日本に設置すると発表した。専門家約100人が論文をもとに、同地域の生物多様性の現状や関連政策を評価する報告書を2018年までに作る予定で、そのための情報収集や連絡調整などを担う。
この組織は「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)」。事務局は公益財団法人・地球環境戦略研究機関の東京事務所に置く。
IPBESは世界4地域でそれぞれ報告書を作成し、19年に全体の報告書を完成させる予定だ。報告書は生物多様性に関する20年までの国際目標「愛知目標」に代わる新たな目標作りの基礎資料となる。