【ジュネーブ=共同】太陽エネルギーだけで飛ぶ1人乗りプロペラ飛行機「ソーラー・インパルス2」が9日、世界一周の旅に向け、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビを出発し、12時間以上かけて最初の経由地オマーンの首都マスカットに無事到着した。化石燃料を使わず世界一周飛行に成功すれば、人類初の快挙となる。
ソーラー・インパルス2はスイスの団体が開発。両翼の長さが72メートルで、重さ2.3トン。翼を覆う太陽電池で得た電力でプロペラを回し、夜間飛行も可能。スイス人のベルトラン・ピカールさんとアンドレ・ボルシュベルグさんが交代で操縦する。
この後、インドや中国の都市を経て太平洋を横断。米国ではアリゾナ州フェニックスやニューヨークに着陸。大西洋を渡り、南欧か北アフリカの都市を経由して7月下旬~8月上旬にもアブダビに戻る予定。現段階で発表されている経由地に日本は含まれていない。