腹腔(ふくくう)鏡手術などを受けた患者の死亡が相次いだ群馬大病院に対し、厚生労働省は11日までに、臨床研究中核病院への2014年度補助金として予定していた約4億円の交付を見送る方針を明らかにした。
厚労省は「病院の調査や再発防止策を踏まえ、研究体制が確保されているか見極める必要がある。年度末が迫っており、(14年度分の)交付は難しい」としている。
医薬品や医療機器の開発を促進するための補助金で、群馬大病院は13年度から5年間の予定で補助対象となった。13年度は機器購入や人件費などに充てる整備費約4億9千万円の交付を受けた。14年度は約4億円が予定されていたが、患者死亡問題の発覚で凍結されていた。〔共同〕