岩手日報(盛岡市)、河北新報(仙台市)、福島民報(福島市)の3新聞社は11日、東日本大震災から4年に合わせ、被災各県の現状を伝える特別紙面を共同で約100万部発行し、一部は東京などでも配布した。
3社が合同で展開する「スマイルとうほくプロジェクト」の一環で、8ページにわたり震災から立ち直ろうとする岩手、宮城、福島の3県の「いま」を紹介。昼夜を問わず続けられている岩手県陸前高田市の海岸線復旧工事や、被災地に花を植える活動などを報じ、写真も多く掲載した。
東京のJR渋谷駅前では、東北でボランティアをしている大学生らが通勤客らに「被災地の現状を伝える新聞です」と声を掛け、手渡した。受け取った埼玉県川越市の男性(78)は「復興はまだまだと感じた。互いに助け合わないといけない」と語った。〔共同〕