第3回中国国際輸入博覧会ならびに虹橋国際経済フォーラムの開幕式が4日に上海で行われる。習近平国家主席がビデオで基調演説を行う。習主席は前回の開幕式で「開放・共有の世界経済の共同構築」を提言し、さらに高い水準の対外開放を推進し続けるという中国の決意を表明し、開放型世界経済の構築を後押しするための中国の案を示した。現在、新型コロナウイルス感染症が世界経済に深刻な打撃を与えており、開かれた包摂的な、互恵・ウィンウィンの協力の実施を求める各界の声が一段と高まっている。人民日報が伝えた。
■包摂・互恵的な発展を共に図る
中国の主催する輸入博覧会は、両手を広げて各国を歓迎している。輸入博覧会への広範な参加は、自ら進んで輸入を拡大し、市場を開放する中国の誠意の現れであり、世界の貿易環境の改善、協力・ウィンウィンの実現への国際社会の期待の反映でもある。さらに広大な世界的視野で開放を計画し、経済のグローバル化に積極的に参加し、これを後押しし、包摂・互恵的な発展を図り、人類運命共同体の構築を後押しし続ける中国は各者の広範な支持を得ている。
3回続けて出展する米カーギルのアジア太平洋地域担当社長であるロバート・アスペル氏は「輸入博覧会は単なる展示会ではなく、世界貿易の推進に対する中国の支持の現れである」「パンデミックが多くの不確定性をもたらす中、輸入博覧会は経済協力の強化と互恵的貿易の促進のために独特な機会を提供した。これは安定したスムーズな世界の産業チェーンとアプライチェーンの維持に資する」と語る。
■互恵・ウィンウィンの協力プラットフォームを共同構築
現在、新型コロナの流行が世界経済に深刻な打撃を与え、国際情勢は複雑で錯綜している。国連のグテーレス事務総長は「今日の世界は過去のどの時期にもまして多国間主義を必要としている」と呼びかける。英国の学者マーティン・ジャックス氏は「一層多国間主義を維持し、経済グローバル化の前向きな発展を後押しする過程において、中国は重要な役割を果たすことができる」と指摘する。
例年とは異なる年に、中国は予定通り輸入博覧会を開催する。独メルク・グループの中国地域担当社長であるAllan Gabor氏は「中国は実際の措置を講じ、各者と連携してコロナ後の経済回復を後押しすることで、中国市場に根を下ろすことへの多国籍企業の自信を高めさせた」と指摘する。
「輸入博覧会の開催は国連の『持続可能な開発のための2030アジェンダ』を実行に移す助けとなる。中国は様々な形で後発開発途上国の出展を手助けし、彼らの貧困脱却を着実にサポートしている」と、南アフリカ・ヨハネスブルク大学のDavid Monyaeアフリカ・中国研究センター長は語る。
中国が創設して、世界と共に享受する。輸入博覧会は「利益を図るのなら、世界全体の利益を図るべきだ」という東洋の知恵を体現している。中国は各者と引き続き連携し、開放型世界経済の構築、人類運命共同体の構築のために新たな一層の貢献をしていく。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年11月4日