13日の東京株式市場で、日経平均株価は大幅に3日続伸した。前日比263円14銭(1.39%)高の1万9254円25銭で終え、2000年4月14日以来、約15年ぶりの高値となった。前日の米株高や大手企業による賃上げ機運の高まりをきっかけに買いが優勢だった。株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)算出に関連した現物株の寄り付き注文が差し引きで20万7000株の買い越しとなったことも相場を押し上げた。その後は株式需給の引き締まりが意識され、一時は上げ幅が300円を超え、取引時間中に1万9300円台に乗せる場面もあった。
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸。終値は前日比13.70ポイント(0.89%)高の1560.33だった。2007年12月11日以来、7年3カ月ぶりの高値を付けた。JPX日経インデックス400も3日続伸。同141.86ポイント(1.01%)高の1万4201.70と、2014年1月に算出を開始して以降の高値を付けた。
株価指数先物・オプション3月物のSQ算出に伴う売買もあり、商いは大きく膨らんだ。東証1部の売買代金は概算で4兆3072億円となり、日銀が追加金融緩和を決定した次の営業日である14年11月4日(5兆4304億円)以来、約4カ月ぶりの高水準となった。売買高は31億9873万株となり、14年11月5日以来の高水準だった。東証1部の値上がり銘柄数は1126で全体の6割を占めた。値下がりは602、変わらずは139だった。
ファナックが13%の急伸。13日付の日本経済新聞朝刊が「4月に株主との対話窓口となる部署を設け、増配や自社株買いも検討する」と報じたことがきっかけとなり、株主還元の強化に期待した買いが入った。ファナック1銘柄で日経平均を120円強押し上げた。ギリシャの広告会社を買収したと発表した電通は4%を超える上昇となった。そのほかでは積ハウス、花王、三菱マ、マツダ、住友不などの上昇が目立った。
一方で、先日にファミリーMとの統合協議入りを発表したユニーGHDが1%を超える下落。前日に上昇が顕著だったエーザイは反動売りで5%安となった。サッポロHD、浜ゴム、ソニー、日通なども下げた。
東証2部株価指数は3日続伸した。ラオックス、エルナー、朝日インテクが上げた。ソディックや昭和HDは下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕