山形銀行は13日、2015~17年度の3カ年の経営計画を発表した。個人向けの住宅ローンや資産運用を強化する一方、組織の簡素化も進め、17年度までに業務純益(単体)を100億円(14年3月期は84億円)に引き上げる。新経営計画の始まりにあわせ、4月1日付で本部組織も改編する。
経営計画「やまぎん イノベーション・プラン3」を策定した。総預金は3年後に2兆3000億円(14年3月期は2兆1260億円)、総貸出金は1兆7000億円(同1兆4182億円)に引き上げ、県内預金、貸出金の県内地銀シェアで50%超を目指す。
4月1日付の組織改編では、これまでの10部1室1所態勢から8部1室1所に移行する。一部業務が重複している人事部と総務部を統合するなど、組織改編による経営の効率化を進める。
一方、今後の重点分野として「IT・チャネル戦略室」を新設し、営業などでIT機器を積極的に活用していく。さらに後継者難などで中小企業の課題となっている事業承継問題に対応するため「事業継承・M&A支援室」も新たに設ける。