ホンダは2015年の春季労使交渉で、労働組合が要求した5.9カ月分の年間一時金に対し、満額回答する方針を示した。一時金の満額は6年連続。月給を一律に上げるベースアップ(ベア)については、組合が月6000円の引き上げを求めているが、経営側は「依然隔たりがあり交渉を進めている」としている。
自動車業界の春季交渉では、トヨタ自動車や日産自動車、富士重工業がすでに一時金の満額方針を示している。ベアについてもトヨタが過去最高の月4000円とすることで事実上決着。日産や富士重も前年を上回る水準を検討しており、18日の集中回答日に向けて各社で交渉が終盤を迎えている。