日本政府観光局(JNTO)が18日発表した2月の外国人旅客は、前年同月比58%増の138万7千人だった。航空路線の拡充や大型クルーズ船の寄港が増え、春節(旧正月)を使った中国からの旅客が2.6倍の35万9100人と大きく伸びた。海外へ出国した日本人は10%減の126万2千人で、9カ月連続で前年の実績を下回った。
2月の外国人旅客は1964年に統計をとり始めてから単月として最も多かった。昨年10月に免税対象品を広げたり、短期滞在査証(ビザ)の発給要件を緩めたりした効果が出た。円安で日本を訪れやすい環境が定着していることも追い風だ。
ほかの国・地域別では、韓国が39%増の32万1600人、台湾は45%増の27万7600人。ロシアは18%減の2800人と3カ月連続の減少だった。通貨ルーブルの下落を受け、海外旅行の割高感が増していることも影響しているという。