全国銀行協会の平野信行会長(三菱東京UFJ銀行頭取)は、19日の記者会見で「貸し出しが42カ月連続で増加するなど、金融仲介機能の発揮は着実に前進した」と昨年4月の就任以降の1年間を振り返った。日本経済については賃上げや設備投資の状況を踏まえて「復活に向けた機運が徐々に高まりつつある」と語った。
3年目を迎える日銀の異次元金融緩和は「長期金利の低位安定や円安・株高など、金融市場の反応は総じてポジティブ」と評価した。物価の上昇ペースは鈍っているものの「マクロ的な需給バランスから考えて物価の押し上げはいずれ顕在化してくる」と語った。
全銀協会長には、来月からみずほフィナンシャルグループの佐藤康博社長が就任する。任期は1年。