ミニストップは20日、東海地方地盤の中堅コンビニエンスストアチェーン、ココストア（名古屋市）との資本・業務提携を８月に解消すると発表した。ココストアを巡ってはファミリーマートが買収交渉を続けており、競合チェーンの傘下に入る可能性が高い。

両社は2012年に資本・業務提携を結び、プライベートブランド（ＰＢ）商品や弁当の共同開発などで連携してきた。ミニストップはココストアの地域子会社２社にそれぞれ約10％出資し、ココストアもミニストップの株式を保有しており、８月15日に互いの株式を買い戻す。ミニストップは「提携により一定の目的を果たした」としている。

コンビニ業界では大手チェーンの出店攻勢などで、中堅コンビニの低迷が続いている。ココストアは単独での規模拡大には限界があると判断し、既に買収の意思を示しているファミマと交渉に入っており、ミニストップは提携する効果は薄いと判断したもようだ。

ココストアは中部、九州エリアを基盤としており、「ココストア」や「エブリワン」の店名で約660店を運営する。グループ合計の店舗売上高は2013年度で900億円程度とみられる。ココストアの親会社は、ソニー創業者の故・盛田昭夫氏の一族が経営する盛田エンタプライズ（名古屋市）。