アース製薬は20日、洗口液「モンダミン」の工場を新設すると発表した。投資額は約40億～45億円で、９月に着工し2016年10月に完成する見通しだ。健康志向の高まりでモンダミンの需要が拡大しているため増産体制を整える。

同社の赤穂工場（兵庫県赤穂市）の敷地内に建設する。新工場は地上４階建てで延べ床面積は約１万２千平方メートルを計画する。完成すれば生産能力は現在の２倍の１日８万本になるという。

現在は坂越工場（同）でモンダミンを生産しているが、生産数量の増加に伴って既存設備での対応が難しくなっていた。設備の老朽化も進んでいるため、新工場が完成すればモンダミンの生産を順次移管する予定だ。

モンダミンを含む同社の口腔（こうくう）衛生用品の14年の売り上げは、前年比約５％増の336億円。オーラルケアへの意識が高い30～40代を中心に売れているという。業界推計によると、洗口液の使用率は３割程度。外出先では手軽な洗口液で歯を磨くなど使用率は増加傾向にある。