【ワシントン=共同】オバマ米大統領はパレスチナ国家樹立に反対を表明したイスラエルのネタニヤフ首相の言動により、パレスチナ和平に向けた「交渉への道筋を探るのが困難になった」と批判、イスラエルとの関係や中東政策で米国が取り得る「選択肢」を検討すると述べた。米ニュースサイト、ハフィントンポストがインタビューの内容を21日伝えた。
イスラエルとの関係見直しを示唆した発言。米メディアは、米国が国連で無条件にイスラエルを擁護するこれまでの対応を変える可能性があると報じている。
ネタニヤフ氏は17日のイスラエル総選挙の直前、パレスチナ国家樹立に反対する考えを表明。選挙後に撤回したが、オバマ政権は看過できないとの立場を示している。
20日のインタビューでオバマ氏は、ネタニヤフ氏と19日に電話協議したことに触れ「イスラエルが安全を確保するには(パレスチナとの)2国家樹立による解決しか手段はないと伝えた」と説明。その一方で「政策の相違があっても、イスラエル国民が安全でいられるよう軍事面や情報面の協力は続ける」と強調した。