【ワシントン=岩本昌子】米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長は23日、米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策について「今年末までに金利引き上げが適切となる可能性が高い」との見方を示した。ニューヨーク市内での講演の原稿で明らかにした。
引き上げ開始後は、過去の例のように会合ごとに金利を一定の値ずつ上げていく流れになることはほぼあり得ないとの見方を強調。今後、石油価格や諸外国の動向など、予期できない事態が米経済に影響を与える可能性を見越し、「会合ごとに、FOMCのメンバーがその時に最善と考える金利を設定する」と語った。