政府は27日、2015年度暫定予算案を閣議決定し、国会に提出した。一般会計の歳出総額は5兆7593億円。対象期間は15年度当初予算が自然成立する11日までの11日間になる。昨年12月に衆院選を実施した影響などで、2年ぶりに暫定予算を組む。30日に成立する見通しだ。
暫定予算は新年度の当初予算が前年度末までに成立しない場合の措置。国民生活に影響が出ないように地方交付税交付金や社会保障関係費など必要最低限の経費を計上する。当初予算が成立すれば吸収される。12年12月に第2次安倍政権が発足した直後には50日間の暫定予算を編成した。
歳出の内訳は地方交付税に2兆9749億円を計上。基礎年金の支払いなど社会保障関係費に2兆1562億円、恩給関係費に1032億円を充てた。歳入は期間中に発生する税収など263億円を計上したほか、不足分は政府短期証券の発行などで賄う。