27日午前の東京外国為替市場で円相場は反落して始まった後、小動き。10時時点は1ドル=119円11~14銭近辺と前日17時時点に比べ49銭の円安・ドル高で推移している。期末が近づき機関投資家の積極的な売買が手控えられているため、明確な方向感が出ていない。
10時前の中値決済については「ドルの需給に目立った偏りはない」(国内銀行)との観測が出ていた。きょうは期末の2営業日前とあって、本来であれば実需の取引が集まりやすいとの指摘があるが「期末に絡んだ取引を終えている事業会社が多いようで落ち着いた取引になっている」(前出の国内銀行)との声があった。
円は対ユーロでは続伸して始まった後、高値圏でもみ合っている。10時時点では1ユーロ=129円73~76銭近辺と同90銭の円高・ユーロ安で推移している。円の対ドル相場と同様に動意に乏しい。
ユーロは対ドルでやや下げ幅を縮めた。10時時点では1ユーロ=1.0889~92ドル近辺と同0.0123ドルのユーロ安・ドル高で推移している。前日のニューヨーク市場でユーロ安・ドル高が大幅に進んだ反動で、持ち高調整のユーロ買い・ドル売りが入った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕