タカラジェンヌを育てる兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校(伊木常雄校長)で29日、第103期生の合格発表があり、40人の少女たちが夢の舞台への切符を手に入れた。今年の受験者は1063人で、26倍余りの難関を突破した。
在校生が午前10時、掲示板を広げ合格者の受験番号を発表すると、自分の番号を見つけた受験生から「あった」と割れんばかりの歓声が上がった。初挑戦で夢の切符を手にした兵庫県丹波市の足立由結さん(15)は「信じられない」と何度も番号を確認し、「今までにいないようなタカラジェンヌを目指したいです」と笑顔で話した。
宝塚歌劇団に入団できるのは卒業生のみ。4月18日に入学式があり、約2年にわたり歌や演技の稽古を重ねるほか、礼儀作法も学ぶ。〔共同〕