安倍晋三首相は30日の衆院予算委員会で、20日の参院予算委で自衛隊を「わが軍」と表現したことについて「共同訓練に関する質疑の流れの中で、他国の軍と対比するイメージでわが軍と述べた。それ以上でもそれ以下でもない」と釈明した。「大切な委員会の時間がこんなに使われるのなら、そういう言葉は使わない」と述べた。
民主党や維新の党は国会審議で、相次いで「わが軍」発言を追及した。首相は「自衛隊の位置づけに関するこれまでの政府見解をなんら変更するものではない」とも語った。政府は自衛隊について「通常の観念で考えられる軍隊ではないが、国際法上は軍隊として取り扱われている」との見解を示している。