【NQNニューヨーク=川内資子】1日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は4営業日ぶりに反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の5月物は前日比2.49ドル高の1バレル50.09ドルで取引を終えた。需給の緩和観測がやや後退し、原油の買いが優勢となった。
週間の米石油在庫統計で、原油在庫が前週から増えた。ただ、市場の一部が警戒したほど増えなかったと受け止められ、買いが入った。
イランの核問題は、欧米諸国との枠組み合意の目標としていた3月31日までに合意に至らなかった。協議は延長されたが、合意に向けた不透明感が強まった。協議合意でイラン産原油の供給が増えて原油の需給が緩むとの観測がやや後退し、原油を買い戻す動きも出た。
この日から5月物が期近となったガソリンとヒーティングオイルはともに上昇した。
ニューヨーク金先物相場は反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比25.0ドル高の1トロイオンス1208.2ドルで終えた。民間の米雇用関連指標が市場予想を下回る内容となり、投資家が運用リスクを避ける姿勢をとった。投資金の受け皿となりやすい金には買いが入った。
銀は4営業日ぶりに反発。プラチナは続伸した。