JR大阪駅構内の大型商業施設「LUCUA 1100(ルクア イーレ)」が2日開業した。運営するJR西日本SC開発(大阪市)によると開店前に約2000人が並んだため、開店時間を午前9時15分と予定より45分早めた。不振だったJR大阪三越伊勢丹が百貨店としての営業をやめて、多数のテナントが入居する施設に転換した。
全国初出店の28店を含む158店舗が集まった。JR西日本SC開発の山口正人社長は「ルクアと合わせ、西日本でこれだけの数の個性的な専門店を集めた店はない」と話し、大阪府南部など広域集客に自信を見せた。 隣接する既存の「ルクア」との一体運営で集客力を高める。
館内は主要顧客層である30~40歳代のファッションに関心が高い女性などを対象にした専門店が登場。ファッションや雑貨など三越伊勢丹のノウハウを生かした8つの小型店「isetan」ショップも出店した。
建物は地下2階から地上10階まであり、店舗面積は約3万3000平方メートル。ルクアと合わせ初年度約770億円の売り上げを目指す。