福井県勝山市で大学院生の菅原みわさん(25)が殺害された事件で、福井地検は3日、福井大大学院教育学研究科の元特命准教授、前園泰徳容疑者(42)を殺人罪で起訴した。
大学関係者らによると、菅原さんは東邦大大学院理学研究科(千葉県船橋市)に所属。赤トンボを研究するため勝山市に転居し、前園被告の指導を受けていた。福井大は前園被告との契約は3月末で終了したとしている。
前園被告は福井簡裁での勾留理由開示手続きで「菅原さんから『殺してください。もう無理です』と頼まれた」と意見陳述し、嘱託殺人罪の適用を主張していた。
菅原さんの両親は「家族の無念さ、憤りは言葉にできない。被告人が真実を語っているとは思えない」とするコメントを発表。被害者として公判に参加するとしている。〔共同〕