千葉県警は27日、覚醒剤取締法違反の罪で公判中に保釈を取り消された後、函館地検の収容を免れるために、滞在先の同県館山市の民間リハビリ施設から逃げていた被告の男を同市内で確保し、発表した。同地検に引き渡すという。
保釈取り消しの被告、薬物依存のリハビリ施設から逃走
男は函館地裁で公判中の伊藤貴明被告(40)。県警によると、27日午前8時前、館山市長須賀にある薬物依存症のリハビリ施設「館山ダルク」の事務所に現れたため、職員が同地検に通報。県警の警察官が確保した。伊藤被告は「野宿をしていた。所持金がなくなったので取りに来た」と話しているという。
伊藤被告は施設に滞在していた25日午前10時45分ごろ、地検の職員と管理人が被告の部屋の入り口前で話している間に部屋の窓から裸足で逃走。地検と県警が行方を捜していた。