中谷元・防衛相は10日の閣議後の記者会見で、2011年6月以来開いていない日韓両国の防衛相会談について「早期に開催し、率直な意見交換をすることが有益だ」と述べた。会談で自衛隊や韓国軍が食料や燃料を融通しあう物品役務相互提供協定(ACSA)の締結に向けた協議などを進めたい考えを示した。
会談は5月末にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議にあわせて開く方向だ。防衛相は北朝鮮の核・ミサイル開発に触れ「情報の交換、共有も含め、日韓で緊密に連携すべきだ」と強調。昨年12月に発足した米国経由で日韓の防衛秘密を共有する枠組みとは別に、日韓で秘密を直接共有するため軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の締結に向けた協議を進めることにも意欲を示した。