海上保安庁は10日、スマートフォン(スマホ)向けに海上の気象データや浅瀬などの危険海域を提供するサービスを始める。全地球測位システム(GPS)と連動、漁船やプレジャーボートの乗員がスマホで利用すると現在地と周辺情報が自動表示される。事故防止につなげる狙いだ。 台風接近や津波発生による避難勧告などの緊急情報も配信する。 同庁は灯台などを使って全国130カ所で周辺海域の風向きや風速など気象を観測。パソコン向けに気象データを提供しているが、利用者は自ら現在地周辺の情報を探す必要があった。パソコン版は月間平均49万人の利用があるという。 同庁によると、2014年のプレジャーボートの事故件数は932隻と船舶事故全体の43%に上り、漁船(28%)を上回った。プレジャーボートの事故の95%は沿岸から9.2キロ以内で発生している。スマホは沖合10~20キロまでは電波を捕捉できるという。 同庁の担当者は「準備不足による事故が目立つ。海域の情報をきちんと確認してほしい」と呼びかけている。 スマホ版ホームページのアドレスはhttp://www6.kaiho.mlit.go.jp/sp/index.html |
スマホで海の安全情報発信、GPS連動 海上保安庁
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