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3月の企業物価、増税分除き2.1%下落 前月比は上昇

日銀が13日発表した3月の企業物価指数(2010年平均=100)は103.5で前年同月比0.7%の上昇だった。消費税の影響を除くと2.1%の下落となった。ただ、原油安の一巡を背景に前月比では上昇し、前年比のマイナス幅は2カ月連続で縮小した。


前月比は0.3%上昇した。前月比の上昇要因を見ると、原油価格が小幅に上昇したことが寄与した。また銅の国際価格上昇による銅製品の上昇や、加工食品の値上げも影響した。


今後の企業物価の動向については、食料品などで4月に値上げの動きが広がる一方で、資源安を背景にした関連製品価格の下落が続く可能性もある。日銀は「4月は(前月比で)上昇下落のどちらに向かうか予測できない。今後数カ月は方向感が見えない状況が続く」(調査統計局)と見ている。


企業物価指数は企業同士で売買するモノの価格動向を示す。公表している814品目のうち、前年同月比で上昇したのは340品目、下落は380品目となり、3カ月連続で下落品目が上昇品目を上回った。ただ品目数の下落超は40品目と2月の49品目から減少した。


日銀が同時に発表した14年度の企業物価指数は前年比2.8%上昇と2年連続で上昇した。08年度(3.1%上昇)以来の高い伸びとなった。


ただ消費税の影響を除くと0.1%下落だった。円安の影響で電力料金などは上昇したが、原油安を背景にした化学製品、石油・石炭製品価格の下落やコメ価格の下落の影響が大きかった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕


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