12日投開票の統一地方選前半の41道府県議選では、元マラソンランナーでタレントの松野明美氏(46)が当選。最高齢の当選は85歳だった。
松野氏=無所属=は熊本県議選の熊本市第1選挙区(定数12)で初当選。1988年のソウル五輪陸上女子1万メートル代表で、その後はマラソンでも活躍した。熊本市と旧植木町の合併に伴う2010年の熊本市議増員選挙で初当選後、2期務め、くら替えに成功した。
松野氏は市内の選挙事務所で支援者らに「若手指導者を育成し、20年の東京五輪に熊本から選手を出したい」とあいさつ。記者団に「(当選は)ゴールではなく、フルマラソンのスタートライン。中だるみすることなくやっていきたい」と決意を述べた。
石川県議選の金沢市選挙区で12期目の当選を果たした無所属の現職、金原博氏(85)は最高齢の当選者となった。1971年以来、12回連続当選。
67年に金沢市議に初当選して1期務めており、議員歴は48年に上る。県議会議長も歴任。選挙戦では「生涯現役」を宣言し、道路、港湾の整備促進や県立病院の早期開設などを精力的に訴えた。〔共同〕