大阪市の橋下徹市長(大阪維新の会代表)は13日、12日に投開票が行われた大阪府議選などの結果に関し「一定の結果が出た」などと手応えを語った。一方で5月に実施される、市を分割し府と再編する「大阪都構想」の住民投票に関しては「選挙結果と住民投票は別の話だ。これからしっかり説明する」と気を引き締めた。
13日午後、市役所で記者団に語った。
橋下氏は府議選、大阪市議選、堺市議選でいずれも維新が第1党となった結果に触れ「(維新結成から)5年間、批判の嵐を受けるようなことをやり続けてきたが、よく頑張ってくれた」と各候補者らを評価した。
府議会で目標としていた過半数を得られなかったことの影響は「(住民投票で可決した場合の事務手続き等には)問題はない」とした。ただ実現後に府に移管される市営地下鉄の民営化などは「府議会で(他党とも)議論しないといけない」と、対立する他党との調整の必要性を示唆した。
都構想の住民投票に向けた手応えについては「選挙の結果は関係ない」と厳しい表情。「維新以外の政党を支持する有権者に都構想の中身についてしっかりと説明をし、理解を深めてもらいたい」と力を込めた。