【ジャカルタ=渡辺禎央】ゼリー製造のたらみ(長崎市、八尾雅幸社長)は15日、インドネシアで果実ゼリー3種を発売したと発表した。海外進出の第1弾で、提携している地元企業の工場を活用する。果実を多用し保存料を使わないなど新鮮で健康なイメージを売り込み、人口2億5千万人の消費市場を開拓する。
発売した「たらみフルーツマーケット」は、ミカンと白桃、ブルーベリーの3種を用意した。インドネシア人の好みを踏まえ味付けを工夫した。価格は7000~8000ルピア(70円前後)。コンビニエンスストアやスーパーを通じ、年1000万個の販売を目指す。
八尾社長は15日、首都ジャカルタで「日本の市場規模が年4億個だから(人口が2倍以上に増える)インドネシアでは10億個くらい売れるといい」と述べ、今後の市場の成長に期待を示した。
たらみにとってインドネシア進出は初の海外事業。同社が49%を出資し、兼松と地元食品メーカーの3社で共同出資会社を設け、4月上旬の商品発売に備えていた。インドネシアでは初年度1億円の売上高を目指す。