JR6社が17日に発表したゴールデンウイーク期間(4月24日~5月6日)の動向によると、旅行客数が前年を上回りそうだ。景況感の改善や株価の上昇が追い風となっている。今年は曜日配列の関係で5連休となり、昨年よりも連休が1日長く、旅行しやすいという事情もある。
JR6社は新幹線と在来線特急の合計の指定席の予約は、前年同期比13%増の311万席。北陸新幹線の開業効果で北陸方面に向かう旅行者が増える。混雑のピークは下りが2日、上りが5日と6日になる見込みだ。
東日本旅客鉄道(JR東日本)の新幹線の予約座席は、北陸新幹線の開業効果で昨年比28%増の99万席となった。東海旅客鉄道(JR東海)は、東海道新幹線の予約座席が130万席と7%増。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)の好調を受け、関西方面に向かう旅行客が目立つという。
関西国際空港は国際線旅客数が前年同期比18%増の51万7千人になる見通しだと発表した。1日平均の旅客数は17%増の3万9700人と開港以来、最多となる。新関空会社は「円安基調で訪日外国人が増えている」と要因を分析している。
成田空港の国際線の旅客数は前年同期比3.4%の83万6700人に、羽田空港は7.7%増の39万3000人となる見通しだ。