皇居・宮殿で18日、内部を一般公開する春の特別参観が始まった。19日までの2日間に平均倍率242倍の中から当選した約300人が参加し、宮中晩さん会が開かれる大食堂「豊明殿」や、首相任命式にも使われる最も格調高い部屋「正殿・松の間」などを巡って宮殿内をほぼ1周する。
18日は、豊明殿に晩さん会と同じようにテーブルを配置し、天皇、皇后両陛下や国賓らが座るメーンテーブルには菊の紋章が付いたフォークやナイフ、ワイングラスなどの食器が並べられた。
静岡県富士市から来た主婦、落合いよ子さん(79)は「織物など日本の芸術がたくさん使われていて素晴らしかった」と話した。
特別参観は、2013年12月に天皇陛下が80歳を迎えられたことを記念し、翌14年の春と秋に初めて開催。抽選倍率が高く、宮内庁は今年も春と秋の実施を決めた。〔共同〕