21日午前6時ごろ、神奈川県湯河原町宮下の平井美江さん(66)方から出火、木造平屋の住宅の焼け跡から、額右側に包丁のような刃物が刺さった女性の遺体が見つかった。県警小田原署は殺人事件とみて捜査を始めた。火災後、平井さんと連絡が取れず、署は、遺体は平井さんとみて、身元の確認や死因の特定を急いでいる。
署などによると、通行人の男性が「窓から煙が出ている」と119番し、約30分後に鎮火した。居間が激しく燃えており、女性は寝室のベッドの上で布団をかぶってあおむけで見つかった。寝室はあまり焼けていなかった。玄関は施錠されていたが、引き戸のガラスが割れていた。平井さんからこれまで、署にトラブルの相談はなかった。
現場はJR湯河原駅に近く、商店が多い通りから脇道に入った地区。平井さん宅の隣に住む主婦(73)によると、平井さんは1人暮らしで足が悪く、車いすやつえを使って生活していた。町内の福祉作業所に通っていたという。〔共同〕