ワコールは21日、インドで女性用下着の販売を始めると発表した。現地商社と合弁会社を設立してワコールの下着を輸入・販売する。早ければ今秋にも1号店を出し、4千~8千円の中高級品ブランドを取り扱う。試着サービスなど接客で付加価値をつけ、他社と違いを出す。2021年3月期にはインドで60店舗を展開し、10億円の売上高を目指す。
インドに22カ所の物流拠点を持つ現地商社、ペリウィンクルファッションと合弁会社「ワコールインディア」(インド・ムンバイ)を20日に設立した。ワコールは香港子会社を通じて新会社に51%出資した。
ムンバイやデリーなど大都市圏に出店する方針だ。現地の普及価格帯(2千~3千円)より高めの商品を富裕層に販売する。顧客の体形に合った商品を提案できるようにするため、販売員を日本や香港などで研修することを検討する。
ワコールによると、インドの女性下着の市場規模は年間約3400億円。そのうち約300億円が中高級品の市場という。