福島県が設置し4月から運用開始した放射線監視装置(モニタリングポスト)が異常値を示していた問題で、県は22日、機器の不具合が改善されないとして設置業者との契約を解除し、全77台の運用を中止した。今後撤去する。代替措置の見通しは立っていない。
県によると、運用開始前の3月30日に原子力規制庁から「13カ所のデータが送られていない」と指摘されたが、県の担当者間で情報を共有せず対処が遅れた。樵(きこり)隆男・危機管理部長は「県としても不適切な対応があった」として陳謝した。
問題の77台は測定地点の不足を補うために県が地元市町村の要望に基づき3月に新設した。