新茶の季節の到来に併せて、米国発のお菓子メーカーが相次ぎ抹茶味の新商品を投入する。ポップコーン専門店のギャレット ポップコーン ショップスは、16日から「抹茶キャラメルクリスプ」を発売した。B―Rサーティワンアイスクリームは24日から、オレオ抹茶味のアイスを販売する。両商品とも、期間を限定して日本のみで販売する。
ギャレット ポップコーン ショップス原宿店
抹茶キャラメルクリスプは、クオート缶(約1リットル)入りで1350円。東京駅店、原宿店、酒々井プレミアム・アウトレット(千葉県酒々井町)の3店舗で、各店それぞれ一日200缶販売する。5月末までの期間限定で取り扱う。
抹茶は静岡県産を使った。抹茶の新鮮な香りは熱で壊れやすく、高温で調理するポップコーンに風味付けするのは難しい。「2013年の日本進出当初から試行錯誤を重ね、ようやく商品化に至った」(矢野佳苗広報担当)という。日本での消費者の反応を見極めた上で、米国への逆輸出や他国への展開も検討する。
抹茶味はアイスクリームにも広がっている。B―Rサーティワンアイスクリームは、国産の抹茶と砕いたオレオを混ぜた「抹茶オレオアイス」を24日から販売する。「アメリカの代表的なお菓子のオレオと日本の抹茶は、味の相性がピッタリ。新商品はオレオ好きに抹茶を、抹茶好きにオレオを紹介する良い機会になる」(同社広報)という。価格は税込み330円から。
このほか、抹茶を使った飲料「抹茶ブラスト」と「クリーミー抹茶ブラスト」も、5月11日から販売する。価格は370円から。
ハーゲンダッツジャパン(東京・目黒)は7日から、抹茶味のアイスバー「ハーゲンダッツ クランチークランチ 抹茶クランブル」の販売を始めた。砕いた抹茶味クッキーやチョコレートで抹茶アイスを包んだ。今夏までの期間限定で全国のスーパーやコンビニで販売する。価格は294円。
使用する抹茶は、わらなどで茶葉を遮光しながら栽培した「てん茶」を粉末状にしたもの。テアニンなどうまみ成分の含有量が多く、リラックス効果があるとされる。てん茶は、抹茶チョコレートなど菓子の材料向けに需要が拡大している。