金融庁は24日午後、少額投資非課税制度(NISA)を通じた2014年の投資による利益額が約3500億円だったと発表した。利益は流入資金の12%に相当する。アベノミクス効果による株価上昇の恩恵を受けた形だ。14年末時点の開設数(確報値)は825万口座だった。
14年のNISA口座を通じた投資総額は2兆9769億円。14年末時点で口座に残った金融商品の時価評価額は約2兆7977億円。株の配当金と投資信託の分配金の合算額は1234億円、資産処分にあたる売却額は4012億円だった。
NISAは14年1月から始まった。今年は開始2年目を迎え、若年層などの利用者の裾野拡大や、口座稼働率の上昇が課題となっている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕