経済同友会は27日、東京都内で開かれた通常総会後の理事会で小林喜光・三菱ケミカルホールディングス会長を新しい代表幹事に選任した。同日、記者会見を開いた小林代表幹事は「戦後70年を迎えて物質的な豊かさを求める時代から変革が起きている。持続可能な社会作りのための提言をしていきたい」と抱負を語った。
小林代表幹事は時代の変革で「インターネットなどのバーチャル(仮想)空間がより重要性を持つ時代となってくる」と説明し、「日本がどれだけバーチャルな世界の中で技術をおさえて存在感を高めることができか議論を深めたい」とした。
同友会は政府に財政の健全化などについて提言している。今後の政府との関係についても、アベノミクスによって日本の産業界を苦しめてきた円高などの「6重苦」が解消されたことを引き合いに出して「政治のあり方が経済にとっても重要という証明はなされている。緊張感を持ちながら(政治とは)いい関係を作りたい」と話した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕