今週、大型連休が本格化する。今年は広島県尾道市と松江市を結ぶ「中国やまなみ街道」(中国横断自動車道尾道松江線)が3月に全線開通したことで、域内外の行楽が一段と活発になりそう。主な宿泊施設の予約状況もまずまず。イベントや交通規制など、各地で集客策や利便性向上策に知恵を絞っている。
島根県警が公表した25日~5月6日の島根県内の観光地の人出予想は、前年比約9万人増の約116万4200人を見込む。中国やまなみ街道効果のほか、しまなみ海道経由で四国から山陰に来る観光客も増えそうだ。
出雲市は縁結びの地として関西や山陽から自家用車で訪れる“女子旅”ブームが続く。5月2日~5日にかけ出雲大社周辺で「パークアンドライド」方式の交通規制を実施。近隣の島根ワイナリーに150台の駐車場を確保、大社まで無料シャトルバスを運行する。
広島県尾道市では昨年春開業したサイクリスト向け複合施設「ONOMICHI U2」で、全28室ある宿泊施設の4月29日~5月5日の予約が満室。リーガロイヤルホテル広島(広島市)は前年より2割多い予約が入っている。
放映中のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台の山口県萩市では、萩市と市民が運営する萩博物館が29日から特設展示室で幕末の思想家、吉田松陰の新発見の史料を初公開する。
今月、開館10周年を迎えた広島県呉市の大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)は現在、広島県出身で作家の阿川弘之さんの特別展「文学と海軍」を開催中。「ひろしまフラワーフェスティバル」は5月4日、被爆70年企画として「ピース・アクト・ヒロシマ音楽祭」を催す。